大阪大学の学生が運営する、東日本大震災の被災地復興支援プロジェクト、「ACTION - students project for 3.11」に参加しました。

 

震災直後は瓦礫の撤去や掃除のボランティアが中心だったのが、時がたつにつれ、子供達と一緒に遊んでほしいと要望が変化してきたそうです。そんな中「体を使って、絵を描きながら遊ぶことをしたい」との依頼を受け、ビュートレスのワークショップを大島の子供達と2日間行いました。

 

 

ビュートレスは風景を見ることから始まるので、この島に住む子供達にとって、あたり前だった日常の風景が、一変した後の風景を見ることをしても良いのかと、悩みましたが、自分の置かれている状況を、一緒に見ていこうと思いました。心配をよそに皆楽しそうにワークショップに参加してくれました。そして楽しんで、和らいだ中に、ほろっと現れる言葉、それは震災後の日常の中では、言うことの事のむずかしい小さな声だった様に思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

1日目は、小学校の窓ガラスを使って、窓から見える風景や人をなぞって遊びました。

 

 

 

 

2日目は大島の風景をプロジェクションしなぞっていきました。

 

小学校の体育館に、布(縦4m × 横5m)を敷き、そこにプロジェクターで風景写真を投影し、それをビュートレスしていきました。投影した写真は、初日の周遊の際に大島で1番高い山である亀山の山頂から撮影したものを使用しました。

 

 

その投影された布の上に裸足で乗り、それぞれが想い想いの色で大島の風景をなぞっていきました。プロジェクターの光の向きと自分の体の位置関係を考え、どのようにしたら布に自分の影が写らず描きやすいかを工夫し、寝転がったり、しゃがみ込んだり様々な格好で描いていきました。丁度中央に通っている小学校が写っており「小学校みつけた!!なぞる!」と今自分達がいる場所を映像を通しなぞることで確認していきました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2日目の午後は、午前中のビュートレスの記録映像を映し出して、その映像の中に写りこむ人やかたちを追ってビュートレスしていきました。

プロジェクターの光で出来る自分の影をなぞりだし、いろんなポーズをとったりといろいろと発展をしていきました。