2013 _女川アートシーズン「モバイルビュートレス」(女川総合運動場仮設住宅/宮城県女川町)

モバイルビュートレス

 

女川アートシーズンという宮城県女川町で行なわれたアートイベントに参加しました。ワークショップの会場となった運動場に設置された仮設住宅は、使用出来る大きな窓ガラスがないという環境から、持ち運びが出来るビュートレス「モバイルビュートレス」を発案しました。

 

津波で流されてきた木材と、現地で調達したアクリル板を材料に、石巻工房で制作してもらいました。町は、復興に向けて、新しい町づくりをしていて、今私が見ている風景は、この時しか見ることのできない風景なので「モバイルビュートレス」を持って、その時の女川の町の風景をなぞってまわり、記憶していきました。

 

 

津波で倒された建物の周りは更地になり、砂利で平に整備されていましたが、その何も無い状態がいっそう津波の威力を思わせました。ビュートレスで倒れた建物をなぞることで、目に留まる建物など以外の外側の風景が、見えてきました。なぞったのは、倒壊した江島共済会館。現在、江島共済会館は解体され、今はありません。

 

 

 

 

女川原子力発電所を案内してもらいました。当時の発電所は稼働を停止していて、現在も稼働はしていません。

 海岸へと続く道、切断された線路など、変わりゆく町の瞬間をなぞっていきました。