- lesson1.2.3.4 -
死をテーマに行なったパフォーマンス。私は生まれてきた瞬間の記憶がないので、たぶん死ぬ瞬間も体感することは出来ないだろうし、自身の死は見ることが出来ない。しかし他者の死はどうだろう。身近な人の死。テレビやネットであふれている目に見えない死ではなく、今まさに目の前にある人の姿が見えなくなること、存在がなくなること。私は身近な、小さな死に恐怖する。どうにかこの死の恐怖を乗り越えるため、死ぬ練習、- lesson1,2,3,4 - をするパフォーマンスをした。
ギャラリーの展示空間で、生まれ亡くなる人の4つの状況を、「立つ」「座る」「横になる」「いなくなる」とし、それぞれ15分ずつ4回行い、映像に撮り、映像の中の行為と重ならない様に15分遅れで4回繰り返した。パフォーマンスでは毎回4回目を、次に死(4)を迎える人として「いなくなる」ことを行なった。「いなくなる」こと、死を繰り返し行なうことで死を身近なものにする、この練習は、死よりも、生を意識させることになった。やはり、生きている人間身体で、死そのものを表現することは出来なかった。恐怖はなくならないが、死を繰り返し練習することは、死にゆくことは生きゆくことの現れであり、今ある生を見つめることしかできないと、確認した。
また身体の差異を最小限にするため、根源的な人間の姿である裸で行なったことで、身体の表面性が放置され、逆に、内面性が強く現れた。
Video installation Performance
2013年 - Re reincarnation - (L Gallery /名古屋 本郷)
- hole -
今までに、描いてきた絵画を木枠にはり直し、木枠にあわせてキャンバスを切り抜きし、重ねて、展示しました。
描き古され、捨てることもなくただ保管されている絵は生きているのか、死んでいるのか、どちらでもない状態である。今ある形を再生し別の物へと展開させることで、見え方も意味合いも、変化する。切り抜いた先には何がみえるのか。
また、小さな木枠のものは、切り抜かれたものと対比させて展示した。
- portrait -
1_ portrait (mirror)鏡にうつる自身の姿を両眼、目を見開いた状態で見ながらなぞる。portrait (frame)額のガラスにうつる自身の顔を同様になぞり、紙に移しとった状態で重ねて額装した。
2 _ 風呂場の鏡にうつる自身の姿を記録した写真 (制作 2000年)
1 2
1 2 3 _- color line -
色面を塗り、マスキングテープをはった部分は残し、また色を塗り重ねていく。色面の重なりで線を作り、その為に使用したマスキングテープを、別の同じサイズのキャンバスに同じ位置ではり、対比させてみせる、- color line -シリーズの初期の作品。 2 3 は淡い色のものは色を混食させて描いていったため、マスキングは無い。
4 _- iris rain -
7色の色が混ざった色鉛筆で線を引いていく。線の集合で面をつくる、- iris rain - シリーズ。制作時にでる色鉛筆のカスを集めた、- shavings of rainbow pencils -と対比させ見せている。
1 2 3 4
-open the window -
過去の展覧会の案内状のイメージ部分や使われなくなった作品ファイルのイメージ部分を切り抜いて重ねたもの。
案内状を切り抜く際に、下敷にした厚紙に青色水彩を塗り、カッターの切り跡を浮き立たせたもの。
を対比させ展示した。
長者町にアトリエを構える、写真家、絵描き、パフォーマーの3人による、「街との関係性」をテーマとしたプロジェクト。ショーウィンドウの中から長者町へと各々のアプローチを展開する。
浅井 雅弘《タイトル》長者町の赤い風船
素材/技法:プリンター、写真、赤い風船/ 長者町で赤い風船をあげ写真を撮り展示場所で自動出力するプロジェクト
前川 宗睦《タイトル》長者町の壁
素材/技法 :ベニヤ板、アクリル絵具、カッティングシート サイズ(縦×横×奥行)cm: 258.6 × 558.9 × 200 cm
河村るみ《タイトル》 ビュートレス
キットパス/窓ガラスに長者町の風景をなぞるプロジェクト。
AMR (Art Media Room)
「search for」 (Aichi Triennale 2013/Choja-machi Site)
This project by three artistsーa photographer, painter and performer who work in studios in Choja-machiーis themed on correlations between Choja-machi and its local residents. From behind a show window, the artists make personal overtures to Choja-machi.
ASAI Masahiro Title : Red balloon in Chojamachi
Material(s) / technique(s) : Printer, Photograph, Red balloons /Project to release the red balloons in Chojamachi, take a photo it, and automatically output at the exhibition place.
MAEKAWA Munechika Title : Wall of Chojamachi
Material(s) / technique(s) : thin wooden board , acrylic ,cutting sheet
Dimensions (height x width x depth) cm : 258.6 × 558.9 × 200 cm
KAWAMURA rumi Title : view trace
kitto pass /Project to tracing the choja machi area on a show window.
私が見ている風景」をテーマとし「ビュートレス」という風景をなぞる作品を展開した。ショーウィンドウの中から見える長者町の風景を、そのガラス面になぞることで街の中に接点を残して行く。また、ショーウィンドウから出てゆき、長者町のビルや商店の窓ガラスなどに展開していった。「ビュートレス」も含めて長者町の新しい風景として定着して行き、現在も数カ所現存している。
- reappearance 再現 -
「のこりもの世界の性質:残るということについての研究」ファン・デ・ナゴヤ美術展2013・公益財団法人名古屋市文化振興事業団 (市民ギャラリー矢田/名古屋)